消化器疾患

感染性胃腸炎

感染性胃腸炎

感染性胃腸炎とは、細菌やウイルスなどの病原体による感染症です。ウイルス感染による胃腸炎が多く、毎年秋から冬にかけて流行します。

病原体 代表的な原因食品 流行時期 潜伏期間
ノロウィルス カキなどの貝類 1~2日
ロタウィルス 飲料水、食物 春先 1~3日
カンピロバクター 鶏肉、牛生レバー、殺菌不十分な井戸水 初夏 2~5日
腸炎ビブリオ 魚介類の刺身、すし類 10~24時間
サルモネラ 卵および卵製品、洋菓子類
加熱不十分な食肉
5~72時間
平均12時間
病原大腸菌
(腸管出血性大腸菌以外)
弁当や給食を原因とする事例の発生があるが、多くの事例では原因食品の特定が困難 12~72時間

胃炎

胃炎

胃の粘膜に炎症が起きた状態が胃炎です。食べすぎや飲みすぎ、ストレス、タバコなどの生活習慣や一部ウイルスが関与する急性胃炎と、原因の約8割をピロリ菌が占め、その他、薬の副作用などによって引き起こされる慢性胃炎があります。ピロリ菌の感染は、放置すると胃潰瘍、十二指腸潰瘍、萎縮性胃炎を引き起こし、その一部が胃がんに進行していきます。
ストレスは、胃の働きをコントロールしている自律神経を乱して胃酸の分泌を過剰にします。
アルコールやタバコ、香辛料、果汁、炭酸飲料も胃酸の分泌を促進します。
ヘリコバクター・ピロリ菌は胃の強い酸の中で生息する細菌で、胃酸から身を守るために常にアンモニアを出しています。このアンモニアが胃の粘膜を繰り返し傷つけています。
治療は、それぞれの原因の除去と、胃酸の分泌を抑える薬や胃の粘膜を保護する薬を服用します。

機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシア

早期満腹感、食後膨満感、みぞおち痛、みぞおち灼熱感の4つのうちの1つ以上が3ヵ月以上続いているのに、内視鏡検査を含む検査を行っても異常が認められないのが機能性ディスペプシアです。機能性ディスペプシアにはストレスが大きくかかわっているので、ストレスがかかり過ぎないよう、睡眠や休息を十分に取ることが重要です。薬物療法では、胃酸の出過ぎを抑える薬や、消化管の運動機能を調整する薬、ストレスを和らげる薬などを服用します。

胃食道逆流症

胃食道逆流症

胃酸を多く含む胃の内容物が食道内に逆流して起こる病態を、胃食道逆流症といいます。
主な自覚症状は、胸やけ・胸が締め付けられるような痛みや、酸っぱい液体が上がってくる感じの他、喉の痛みや違和感、咳き込みなど非常に多彩な症状を起こすことがあります。
胃食道逆流症の直接の原因は、食道と胃の境目の筋力の低下、食道裂孔ヘルニア、腹圧の上昇などですが、暴飲暴食、脂肪分の多い食事、不規則な食事、肥満、便秘などが、間接的に影響しています。
治療は、生活習慣の改善として、胃酸の分泌を促進する油っぽいもの、甘いもの、刺激性の強いもの、アルコールは極力避け、禁煙を心がけます。また、適度な運動と食事内容の工夫で肥満や便秘の解消します。
薬物療法では、胃酸の分泌を抑える薬を服用します。

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群

過敏性腸症候群は、下痢型、便秘型、下痢と便秘を交互に繰り返す混合型、それとガス型に分けられます。
こうしたおなかの症状により、通勤・通学途中、電車を降りてトイレに駆け込むことがよくあるとか、おなかの調子が心配で、外出する気になれないという人は、この病気を疑ってください。過敏性腸症候群は、「検査をしても異常がない」ことが特徴です。おもな原因はストレスですが、生活習慣の改善、運動療法、タイプ別の薬物治療によって、多くの方が支障なく日常生活を送れるようになります。
また、過敏性腸症候群、特に下痢型・ガス型の方は、SIBO(小腸内細菌異常増殖症)を合併している可能性があります。SIBOでは、従来「腸に良い」とされる納豆やヨ-グルトなどの、発酵食品がむしろ悪影響を及ぼしています。低FODMAP食を実践することで症状が改善された方が多くいらっしゃります。それぞれの症状に応じた食事の助言をいたします。

習慣性便秘

習慣性便秘

便秘症の多くの方が “便秘で病院にかかるなんて” と市販薬を服用していると思います。しかし、多くの市販便秘薬の主成分は、刺激性下剤(センナ・センノシドなど)で、長期連用に伴う腸管障害や依存性・習慣性により便秘症が難治化する可能性があります。便秘の改善には、腸を無理に動かすのではなく、生活・食事療法により、排便姿勢改善や水溶性食物繊維、水分摂取の促進を行い、同時に便性を改善する薬を服用することが治療の第一段階になります。
また、単純な便秘ではなく、便秘と下痢を交互に繰り返すといった症状では、過敏性腸症候群が考えられます。
排便で日常生活がお困りの方はご相談ください。

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