インフルエンザは、わが国では毎年12~3月にかけて流行します。
予防策は、不活化ワクチン接種、完全に予防できるわけではありませんが、罹患率は確実に低下し、たとえ罹患しても軽症ですむようになります。特に、65歳以上の高齢者はワクチンの接種が推奨されます。ワクチンの効果期間は接種後2週から5か月間程度です。
インフルエンザの発症は急速で、まず強い全身症状が現れ、それに続いて上気道症状が出現します。
今まで確定診断は発症して12時間くらい経過し、体内のウイルス量が増えてからでないと確定的な陽性/陰性の判定が困難でした。
当クリニックでは、富士フイルムの富士ドライケム IMMUNO AG1(高感度インフルエンザ迅速診断システム)の導入で、発生初期(発熱:37.5℃以上になってから6時間以内)のウイルス量が少ない検体に対しても陽性判定が可能になりました。
治療は、発症後48時間以内に抗インフルエンザウイルス薬を投与し、睡眠を十分にとって安静にします。
人との接触は、発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過してからになります。
学校保健安全法では出席停止の期間は定められていますが、登校に際し医師の証明書が必要だとはしていません。