呼吸器・アレルギー疾患

風邪

風邪

風邪、呼吸器感染症は最も多く、原因は80~90%はウイルス感染によるもので200種以上にのぼります。しかし、単一とは限らず、複数のウイルスや細菌の混合感染により、さまざまな症状を起こすこともあります。現在のところ風邪のウイルスに有効な薬物はなく、睡眠を十分にとって安静にするなどの一般療法と、解熱剤、鎮痛剤、鎮咳剤、抗ヒスタミン剤などをもちいた対症療法が治療の基本です。特に細菌感染を疑わせる臨床症状や所見がある場合には、抗生物質を使用することもあります。

インフルエンザ

インフルエンザ

インフルエンザは、わが国では毎年12~3月にかけて流行します。
予防策は、不活化ワクチン接種、完全に予防できるわけではありませんが、罹患率は確実に低下し、たとえ罹患しても軽症ですむようになります。特に、65歳以上の高齢者はワクチンの接種が推奨されます。ワクチンの効果期間は接種後2週から5か月間程度です。
インフルエンザの発症は急速で、まず強い全身症状が現れ、それに続いて上気道症状が出現します。
今まで確定診断は発症して12時間くらい経過し、体内のウイルス量が増えてからでないと確定的な陽性/陰性の判定が困難でした。
当クリニックでは、富士フイルムの富士ドライケム IMMUNO AG1(高感度インフルエンザ迅速診断システム)の導入で、発生初期(発熱:37.5℃以上になってから6時間以内)のウイルス量が少ない検体に対しても陽性判定が可能になりました。
治療は、発症後48時間以内に抗インフルエンザウイルス薬を投与し、睡眠を十分にとって安静にします。
人との接触は、発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過してからになります。
学校保健安全法では出席停止の期間は定められていますが、登校に際し医師の証明書が必要だとはしていません。

咳喘息

咳喘息

風邪をひいたあとに2~3週間以上続く、空咳(からぜき)があれば、咳喘息かも知れません。
咳喘息は、気道が、室内外の温度差や、たばこの煙、ハウスダスト、運動、飲酒、ストレスなどいろいろな刺激に対して過敏になって、咳の発作が起こります。喘鳴や呼吸困難、発熱や痰などの症状はほとんど出ません。
咳喘息は、かぜ薬や抗生物質、咳止めを用いても、ほとんど効果がありません。
治療には、ステロイド薬と気管支拡張薬をひとつの薬として配合した吸入薬を使います。吸入ステロイド薬は、1/1000ミリグラム単位の少量でも気道に直接作用して、優れた抗炎症作用を発揮します。全身的な副作用の心配も少なく、長期にわたって用いることができます。

気管支喘息

気管支喘息

気管支喘息は、気道の慢性炎症に基づく気道過敏性の亢進と、発作性で可逆性の咳、喘鳴、呼吸困難を特徴とする疾患です。
急に息ができなくなり、気道が収縮して気管や気管支が詰まり、呼吸の度にのどがゼーゼー、ヒューヒューと鳴るようになります。こうした喘息発作は自然にあるいは薬の吸入などで治まり、症状がない時はふつうに生活できます。
原因は完全に解明されておりませんが、体質的に喘息の起きやすい人がいて、そこになんらかの条件が加わると発症するとされています。
その条件とは、ウイルスや細菌の感染、自律神経の失調やストレスなどで、これらが引き金となって発作を起こすといわれています。発作の原因としては主なものはアレルゲンで、アレルゲンには非常に多くの種類があります。
その他の原因として、季節の変わり目、気温の変化などによって喘息発作が誘発されます。食べ過ぎや過労、激しい運動、女性では月経や妊娠なども喘息の誘因となります。

花粉症・アレルギー性鼻炎

花粉症・アレルギー性鼻炎

花粉症はスギだけではありません。スギの季節が終わっても、ヒノキ・シラカンバと続きます。また、夏から秋にかけては、イネ科のカモガヤ・オオアワガエリ、キク科のヨモギ・ブタクサなどが知られています。鼻炎などの症状が続く方は、他にアレルゲンがあるかもしれません。また、花粉以外でも、ハウスダストやカビなどの通年性のアレルギー性鼻炎も考えられます。
1回の採血で39種類のアレルゲンに対する スクリーニング検査(保険適用)を行うことができます。自分が何にアレルギー反応を起こしやすいか、あらかじめ知っておくことが重要です。4ml程度の採血量のため、お子様も検査することが出来ます。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

COPD(慢性閉塞性肺疾患)

COPDは、喫煙習慣を背景に発症する肺の炎症性疾患で生活習慣病です。
症状は、歩行時や階段昇降などに息切れを感じたり、慢性のせきやたんが特徴的な症状です。
未診断、未治療の状態が続き、肺胞が破壊されて、肺気腫という状態になると、治療によって元に戻ることはありません。確定診断は呼吸機能検査で行います。喫煙習慣があれば、禁煙が治療の基本となります。
薬物治療には、ステロイド薬と気管支拡張薬をひとつの薬として配合した吸入薬を使います。生活の質の改善と進行抑制を行います。

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